Summary
動物の模様は非常に雑多に見えるが,縞模様,斑点模様,網目模様といったグループに分けることができる.模様が似ている動物が系統的に近縁であるとは限らない.
また系統的に近縁だからといって模様が似ているとも限らない.
さらに,色素細胞の模様をつくるための情報をどこから得ているのか.
体の表面にできる模様は,体の内部構造とは無関係なので,
皮膚は皮膚自身で位置情報をとらなくてはならない.
イギリスの数学者,アラン・チューリングが簡単な化学反応を組み合わせるだけで
空間に安定な繰り返し構造を作ることを数学的に証明した.
それが,動物の体の繰り返し構造,皮膚の模様を作っていると考えた.
チューリングはこの化学反応を微分方程式に表した,
様々なパラメータを当てはめることで,網目模様や斑点模様ができる.
Reference
Translational Research Comunity - 医療産業都市の新展開 - 第24回理化学研究所 科学講演会 - 動物の模様をつくる化学反応の波http://www.trc-net.ne.jp/trc/cont/00_www/topics/020708_riken/0708kondo_sum.html
理化学研究所 - 発生・再生科学総合研究センター - 位置情報研究チーム - 研究内容
http://www.cdb.riken.go.jp/pin/research/research_j.htm