(既存のモノは) 遅いので新しいモノを作ります,という論理
- 代表的な戦略
作られた時代背景や環境の前提が異なるので,新しい前提の元に設計し直せば速くなる
既存のものは一般的過ぎるので,アプリケーションのドメインを限定することで速くなる
既存のものは古い実装や互換性に引きずられていて遅いので,ゼロから実装するだけで速くなる
- 成功する要因
時代背景の違い(昔の失敗したソフトは,時代を先取りしすぎた)
ドメインの明確化(昔の失敗したソフトは何に使えばいいか分からなかった.機能を追加するより機能を削ることでドメインが明確化することは多い)
実装の違い(昔の失敗したソフトは作りが悪かった)
(既存のモノは)複雑すぎるのでシンプルな新しいモノを作ります,という論理
- 根拠として弱い
シンプルであり続けられるとは限らない.
いずれ複雑化して遅くなっていくのが定め.
- 予想される指摘
「シンプルにしてもできることが少なくなるだけでは?」
「複雑であることにはそれなりに理由があるのでは?」
(既存のモノと違って)XMLを使って拡張可能にします,という論理
- 難易度高!
拡張可能性のみに未踏性を求めることは難しい.
- 成功のコツ
マニアックな言語を選択する (VBよりPython.XMLよりS式)
ツールの重要性に言及して,ノンプログラマーや子供にも使えるようにする(ことを目指す)
(どうすればいいか分かりませんが)セキュリティに着目する
(既存のモノでは)できないので新しいモノを作ります,という論理
- 問題先にありき
問題に対し,新しいソフトで解決策を示すことは,最も正しい戦略.
- 反論を受けやすい
「Aというソフトを使えば解決できます」と指摘されると終わる.
- 特殊な領域に強い (マイナー戦略)
一般的な領域であれば,既存ソフトでできない事,使いにくい点を複数用意する.
(既存のモノは使いにくいので)ユーザビリティで差別化します,という論理
- たいした未踏性が無い場合に,逃げ込みやすい論理
UIはソフトの中で最も自由度が高いので未踏部位を見つけることが比較的容易.
実世界インタフェースなどを組み合わせると,誰も試したことがないことを見つける幅が広がる.
「なぜ新しく作ると使いやすくなるのか」を示すことが重要.
芸術系のバックグラウンドがある場合は,下記「格好悪いので…」の戦略と組み合わせ可能.
ユーザビリティには様々な研究成果があるので,理論武装が肝.
(既存のモノは)恰好悪いので新しいモノを作ります,という論理
- かなり開き直り系だが,ある意味反論不能なので強力な戦略
芸術系や認知心理学系の知識が乏しいと難しい.
「定量的に評価不可能では?」と反論されても「格好悪いから」と反論できれば○.
Reference
Ariel Networks - 「どの辺が未踏ですか?」に対する大人の反応
http://dev.ariel-networks.com/blog/?itemid=283
via
cubic9.com - 2004-09-15
http://cubic9.com/Blog/2004-09-15.html#i1ca10137