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日々のメモ

シュレーディンガーの猫

Summary

  量子力学の「状態は確率でしか表現されえず,むしろ様々な状態の重ね合わせである」という考えが
  我々の常識と矛盾しているように聞こえる.
  エルヴィン・シュレーディンガー (Erwin Schrodinger) による
  以下の例えに登場する猫を「シュレーディンガーの猫」と呼ぶ.

「シュレーディンガーの猫」実験装置

  フタのある箱を用意し,放射性物質のラジウム,粒子検出器,青酸ガスの発生装置,猫を一匹入れる.
  ラジウムが崩壊してアルファ粒子を出すと,粒子検出器が感知し,青酸ガスの発生装置が作動し,猫は死ぬ.
  一定時間放置後,この猫は生きているか? 死んでいるか?

量子論の猫

  量子論の猫において,その状態は原理的に死と生の重ねあわせであり,どちらか一方だけをとるのではない.
  箱の中の猫は半分死んでいて,半分生きているという状態が続いていると考えられる.
  観測者が箱を開けた瞬間,猫の状態群がひとつの状態に収束する.

補足

  シューレディンガーは間違い
  シュレディンガー音頭[2004-09-26-15]はこの量子物理学者が元ネタ.

Nethackに出てくる量子物理学者 (Q)

  倒すと大きな箱を落とすことがある.
  箱の中には「シュレディンガーの猫」と名づけられた猫が入っており,
  猫の生死は箱が開けられるまで決定されない(!)

一説によると開発チームの誰かが量子物理学か何かの単位取得に苦労したからコイツを作ったとか


Reference

Wikipedia - シュレーディンガーの猫
Wikipedia - エルヴィン・シュレーディンガー
  NetHack Tools spoiler - 入れ物をつかう
  http://jspoilers.at.infoseek.co.jp/jnh_spoiler/340/tool-340.html#containers
  hackaholic - 量子物理学者
  http://www.hackaholic.net/pukiwiki/?cmd=read&page=%CE%CC%BB%D2%CA%AA%CD%FD%B3%D8%BC%D4